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ホメオパシーの海外事情

ホメオパシー


各国におけるホメオパシーの規制と普及に関しては、Wikipediaの「Regulation and prevalence of homeopathy」からのリンクも参照。

イギリス

イギリスのホメオパシーを参照。

アメリカ

1938年以来アメリカにおいてホメオパシーのレメディは、その他の処方箋無しで店頭販売される医薬品(over-the-counter drugs)と同様、アメリカ食品医薬品局(FDA、Food and Drug Administration)によって規制されている。ただし、当時ニューヨーク州選出の上院議員で元ホメオパシー医のロイヤル・コープランド(Royal S. Copeland)が食品医薬品化粧品法の制定にあたり、ホメオパシーは法律上の特別待遇を受けるように働きかけた。従来の処方薬と新しい店頭販売の医薬品は、販売される前にその安全性と効果についてFDAによる徹底的な試験と審査を受けないといけないのに対し、ホメオパシー薬についてこの要求は適用されない。1988年にFDAは、すべてのホメオパシーのレメディについて、その使用法、原料、希釈度、安全な使用法についての指示をラベルに表記するよう命じた。

国立衛生研究所(NIH, National Institutes of Health)の一部である国立補完代替医療センター(NCCAM, The National Center for Complementary and Alternative Medicine) はホメオパシーについて以下のように述べている。

  1. 個々のホメオパシーの臨床試験の結果は矛盾したものである。いくつかの試験ではホメオパシーはプラセボ効果以上のものではなかったが、他の研究では研究者がプラセボ効果以上であると信じるいくらかの利益が見られた。
  2. 体系的な総説やメタ分析からは、どんな医学的状態に対しても、ホメオパシーが確実に実証された治療法であるということを見出せなかった。
  3. ホメオパシー試験の総説において共通する主題は、色々な問題によりホメオパシーがどのような臨床的状態に有効なのか確固たる結論を得ることがほとんど不可能だということである。
  4. ホメオパシーの鍵となるいくつかのコンセプトは、科学の法則(特に化学と物理)に従わない。
  5. ホメオパシーに効果があるという見方もあるが、近代科学の方法論ではその効果を説明できない。科学が完全な説明を提供できないことはホメオパシーに限られたことではない。
  6. いくらかの人々はホメオパシーが有効で無害であると見うけられるならば、科学的な説明や証明は必要ではないと感じている。
  7. NCCAMはホメオパシーの研究に資金を提供することを続ける。

ホメオパシーの原理は、化学と物理の法則に従わないということを認めておきながら、ホメオパシーの研究に資金を提供し続ける、というのは内部矛盾をはらんだ行為だ。こうしたNCCAMの方針はもちろん批判にさらされている。たとえば2006年のサイエンス誌の記事では以下のように結論されている。

メリットがあるとは思えないような研究計画にNCCAMは資金を提供している。その研究アジェンダは科学よりも政治によって形成され、その実行を独立な立場で評価することができないような構造になっている。ここでの主題はNIHが代替療法の研究を補助すべきかどうかということではない。代替療法の人気から考えれば、選択された治療の効果と安全性を評価するのが適切である。問題なのはNCCAMの研究管理が他のNIHの研究所のスタンダード以下だということであり、代替療法の評価は既に存在するNIHの機構の中で実施することが出来る。

インチキ療法を積極的に批判するアメリカのNPO団体、NCAHF (the National Council Against Health Fraud) はホメオパシーについて以下のように警告している。

現時点において、ホメオパシーの商品やサービスは「買い手が用心する」という状況で販売されていることに注意してください。ホメオパシーの製品は有効な薬としてのスタンダードを満たしていません。ホメオパシーのサービスはほとんど規制を受けていません。ホメオパシーを実践する医師は責任ある医学のスタンダードに達していません。彼らのうちのいくらかは誠実さに関して深刻に疑問視すべき背景を持っています。いくつかの州においては「キツネがニワトリの小屋を護衛している」といったような状況でホメオパシーに免許を与える部局があることに注意してください。医者であるなしに関わらずホメオパシーを実践する者に、消費者はその健康をゆだねるべきではありません。

最近の動き

米国食品医薬品局(FDA)は、乳歯が生え始めた乳児向けとされている米ハイランド(Hyland's)社の「Teething tablets(錠剤)」や「Teething gels(ゲル)」といったホメオパシー用商品で、有害事象の報告が2010年以降続いており、これらの製品の使用中止と廃棄を勧告している。

 

CNNの報道によると、すでに米国内の大手ドラッグストアチェーンでは取り扱いを中止し、同種の他社製品も廃棄したという。

 

FDAによると、確認されている有害事象はてんかん発作や呼吸困難、極度の眠気、筋力低下、皮膚の紅潮、便秘、排尿困難などで、一部の死亡事例も関係が疑われており、これらの症状が確認されている場合は、速やかに医療機関を訪れるべきだと警告。

 

また、FDAはすべてのホメオパシー商品の安全性も有効性も確認しておらず、販売店も責任を負わないため、利用する場合は常にリスクがあることを理解するよう呼びかけている。

その他

忘却からの帰還

スイス

医者に処方された場合、ホメオパシーは加入義務のある健康保険システムで保障されていたが、5年間の試験期間の後、必要な効果の基準を満たさないとして、スイス政府はこの制度を2005年に廃止した。ただし、それ以外の健康保険はまだ保障されている。これについては、swissinfo.chの「補足的治療法、健康保険の対象外に」(2005-05-25 10:25)も参照。

ところが、swissinfo.chの「国民投票 代替医療、IC旅券共に承認」(2009/05/17)によると、5月17日の国民投票で問われた第1案件「憲法で代替医療を医療として認める」は67%の高い支持率と全州の賛成で承認された。これを受けて、スイス政府は代替医療を憲法上で医療として正式に認めた上で、健康保険が支払う種類の限定や医師免許など、諸規定の制定を時間をかけ行っていくと提案した。もちろん代替医療の中にはホメオパシーも含まれる。

この国民投票についてはswissinfo.chの以下のページも参照

2006-12-13の記事では、ホメオパシーの効用の研究を任された「ベルン大学社会、予防医学科」の医師、マティアス・エゲール(Matthias Egger)氏(2005年ランセット論文の共著者の一人)のインタビューを読むことができる。その一部をここに引用しておく。

効果がないと言っているのではありません。しかし、効果は白いホメオパシーの粒のせいでは恐らくないということです

ホメオパシーを支持している人は、医者とおしゃべりできるのがうれしいのです。ホメオパシーの医者は、5分の診療で処方箋を書く普通の医者と違い、対話に多くの時間をかけますからね

ホメオパシーの危険性については、以下のように述べている。

肺炎にかかっているのに、数週間に渡ってホメオパシーの治療を受けていた子供がいました。結局、肺から膿を取り出す緊急処置をうけたのです。こうした場合は初期から抗生物質を与えるべきだったのです

代替医療についての国民投票に関しては、以下のように述べている。

私は個人的には、反対票を投じます。しかしスイスの大多数の人がホメオパシー治療や他の代替医療が保険でカバーされることを望むなら、それを喜んで受け入れたいと思っています

スイスにおけるホメオパシー事情に関しては、swissinfo.chの「スイスで人気 ホメオパシー」(2009-05-31 15:26)も参照。この記事はホメオパシーに肯定的であるが、批判もあることを紹介している。

 まず、ホメオパシーでは症状を起こす成分を希釈する回数が多ければ多いほど効果が高い、つまり症状を起こす成分がほとんどなく、水に限りなく近いレメディーの方が成分が残るものより効果が高いという、科学的論理に反する理論を1つの基礎にしている。

 またホメオパシーでは、同じ頭痛でも患者の性格や過去の経験によって違うレメディーを使うため、初診では1時間近くかけ患者の病気になった原因や過去の話などを聞く。そのため、偽薬を飲んでも「薬を飲んだ」という心理的作用で病気が治る「偽薬効果 ( プラセボ効果 ) 」と同じで、「レメディーは偽薬だ。治るのは長く患者と話をするからだ」という批判がある。

高額な医療制度

スイスでは以下のような事情もあるようだ。

スイスには、日本のように公的機関が運営している国民健康保険がなく、民間会社の基本健康保険に入ることが義務化されています。我が家では毎月7万円近くの健康保険料を支払っています。健康保険の掛け金が多ければ多いほど、医療にかかったときの自己負担額は減るのですが、それにしても医療費が高い! 先日も、海斗の検診と予防接種を1本受けにいっただけで、22000円もかかりました。日本では考えられないことですよね。

 

そのせいか、スイスでは代替医療がとても発達しています。とくにホメオパシーはどこの薬局でも購入できるほどなんです。先日も、海斗が公園で転んで泣いていたら、そばにいた婦人が、「これを塗ってあげなさい」とARNICAのクリームをさっと差し出してくれました。

忘却からの帰還

カナダ

インド

2007年現在、インドはホメオパシーブームの真っ最中であり、およそ1億人が医療としてホメオパシーのみに頼っている。そのため、HIV患者がホメオパシーに頼り被害を受けるなどの実害が起きている。HIVに対する奇跡のホメオパシー治療薬の代金にするため、自分のトラクターを15万ルピーで売ったが、結局何の効果もなく、病状が悪化した男性の例などが報告されている。 

また、ニューデリーの全インド医科学研究所の国立薬物監視センターが行った、120種の民間薬についての調査報告(2000年)によると、アーユルヴェーダ製品25種、ホメオパシー製品5種、その他の製品16種から副腎皮質ホルモンが検出されたこともある。

その他

ベルギー

ベルギーの問題の経緯を簡単に説明すると、ホメオパシーを制限する法律を実施するために、一部の医師ホメオパス達が中心となり、医師9名(大学教授含む)、非医師1名の10名からなるホメオパシー委員会がつくられました。しかし、この委員会にはホメオパシーを愛する多くの国民やホメオパス達の声が反映されず、結果、ベルギー政府は、この委員会の検討結果をもとに、国民がホメオパシー療法を受ける自由や、ホメオパスがホメオパシー療法を行う自由が大きく制限された問題の多い法律を、国民のニーズを無視し強行したことです。

 

この法律の問題点は、多くのホメオパスがベルギーにいるにも関わらず、

 

.曠瓮パシーをホメオパスでなく医師しか使えないとしたこと。

 

さらに、

 

医師が使う場合も、ホメオパシー療法を、薬物療法など現代医学の治療を行った後などに限定し、さらにエビデンスで証拠が実証されている症例(EBM)でしか使ってはならないとしたことです。

 

さらに、

 

0綮佞靴レメディーを使えない、即ち一般人も自由意思で使えなくなる懸念。

もしこれが本当なら、ホメオパシーにはエビデンスなどないわけで、実質的に医療からホメオパシーを締め出すことができる。(まあそんな簡単にはいかないと思うけどね)

オーストラリア

このホメオパシーの効果については賛否両論があるが、このほどオーストラリアの国立保健医療研究審議会は「効果は認められない」と結論づけた。

同審議会の医療関係者による作業部会が、喘息や関節炎、睡眠障害、風邪、インフルエンザ、慢性疲労、湿疹、コレラ、火傷など68もの症状についてホメオパシーによる治療効果を検証した。

 

その結果、同部会は「症状の大きな改善は見られず、偽薬と同レベル」とした。 偽薬レベルとしたのは、薬だと信じて服用すると症状が改善するケースも中にはあるからだ。

その他の国

ドイツ

イスラエル

イタリア

フランス